7月17日、「サンショウウオの四十九日」で第171回芥川賞を受賞した朝比奈秋さん。
実は、朝比奈秋さんは現役の医師でありながら、小説家という変わった経歴の持ち主です。
気になるのは、朝比奈秋さんの出身大学や、医師としての経歴、現在の勤務先ではないでしょうか。
朝比奈秋さんのプロフィールや、作家になったキッカケについても詳しく調べてきました。
そこで今回まとめた内容はこちら
- 朝比奈秋の大学はどこ?
- 朝比奈秋の医師としての経歴や現在の勤務先
- 朝比奈秋のプロフィール
- 朝比奈秋が作家になったキッカケ
- 朝比奈秋の作品
では見ていきましょう。
朝比奈秋の大学はどこ?
朝比奈秋さんの出身大学はどこなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
結論からいうと、朝比奈秋さんの出身大学は公表されていませんでした。
ただし、朝比奈秋さんは京都生まれ京都育ちということから、京都にある医大に通っていたのではないかと言われています。
京都にある医大を見ていきましょう。
京都には医学部がある大学が2つあります。
2つしかないのかと思われるかもしれませんが、京都は人口10万人に対して、医師の数が日本一多い都市と言われています。
京都府立医科大学
一つ目は、京都府立医科大学です。
住所:〒602-0841 京都府京都市上京区梶井町465
TEL:075-251-5111
京都府立医科大学の医学部の偏差値は、67.5です。
京都大学医学部
もう一つの候補は、京都大学医学部です。
住所:〒606-8303 京都府京都市左京区吉田近衛町
TEL:075-753-4300
京都大学医学部の偏差値は、76.5です。
朝比奈秋さんはこの2つのどちらかの大学に通っていたかもしれませんね。
さすが医学部だけあって、どちらも高学歴の大学ですね。
朝比奈秋の医師としての経歴や現在の勤務先
朝比奈秋さんは医師ですが、その経歴や現在の勤務先について詳しく見ていきましょう。
まずは、朝比奈秋さんの医師としての経歴を紹介します。
青森県で1か月間、へき地で高齢者医療に従事
そのときのことを朝比奈秋さんは「皆さん家で家族を看取り、ちょっとのことでは動じない。敬意を覚えた」とおっしゃっています。
その当時の実際起きたことに基づいた小説「塩の道」で2021年林芙美子文学賞を受賞しました。
(参照:読売新聞オンラインより)
救急病院での勤務
救急病院では多くの死を見てきたそうです。
救急病院での勤務経験もあり、「死に様はみんな同じで、多くの方は意識がないまま死を迎える。しかしときどき、最後の一呼吸まで意識がしっかりしている人がいる。目力にやられそうになる。あなたはどう生きてきましたか、どんな声をしていますか、と聞きたくなるのです」
(参照:好書好日より)
ご自身の医師としての経験が、小説にも溢れているのですね。
続いて、朝比奈秋さんの現在の勤務先について見ていきます。
朝比奈秋さんは、現在も医師として働いており、専門は消化器内科だそうです。
医師と作家の両立が難しくなったため、3年前に勤務医は退職したそうです。
朝比奈さん曰く、「30作を超えても物語を思いつくことをとめられず、差し支えが出て病院をやめざるを得なくなりました。仕事に不満はなく、やめたくなかったのですが…」とのこと。
現在はフリーランスで非常勤医師として週一勤務をされているそうです。
気になる現在の勤務先は、残念ながら公表されていませんでした。
是非とも、芥川賞作家の医師に診察してもらいたいですよね。
朝比奈秋のプロフィール
朝比奈秋さんのプロフィールを紹介します。
【祝!芥川賞決定】第171回芥川賞は朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』が受賞しました! https://t.co/5MdUsYCit6 pic.twitter.com/w0jcXQw9JX
— PR TIMESエンタメ (@PRTIMES_ETM) July 17, 2024
ペンネーム:朝比奈秋(あさひなあき)
本名:非公開
誕生年:1981年(43歳)
出身地:京都府
職業:医師、小説家
『朝比奈秋』はペンネームで本名ではないんですね。
2021年「塩の道」で第7回林芙美子文学賞を受賞しデビュー
2023年「植物少女」で第36回三島由紀夫賞を受賞
2023年「あなたの燃える左手で」で第51回泉鏡花文学賞、第45回野間文芸新人賞を受賞
2024年「サンショウウオの四十九日」で第171回芥川龍之介賞を受賞
受賞歴も、今回の芥川賞だけでなく、林芙美子文学賞・三島由紀夫賞・泉鏡花文学賞・野間文芸新人賞と、数々の賞を取っています。
今回の芥川賞受賞をキッカケに、読んでみようと本を手に取る人も増えそうですね。
朝比奈秋さんの公式Xはこちらです。
https://x.com/asahinaaki
主に代理人の方が管理されているXですが、本人の投稿の際は、末尾に(朝比奈秋)と書かれるそうです。2024年7月現在、18件の投稿しかありません。
朝比奈秋さんの本名や出身大学、生年月日などは公表されていません。
今後、メディア露出が増えてきたら、詳しい情報が語られるかもしれませんね。
朝比奈秋が作家になったキッカケ
朝比奈秋さんが作家になったキッカケについて詳しく見ていきましょう。
それまでは、「文学に親しみの一切ない人生だった」そうですが、
論文の執筆中にふと思いついて、原稿用紙400枚分の小説を書いたそうです。
「頭の中にイメージが浮かび、どんどん書き進めていかざるを得ない」
ご自分でも、どうしてこうなったのか戸惑っているのだそう。
朝比奈秋さんが小説を書き始めたのは2017年のこの時から。
そこから2019年頃までに書いた作品は30作品以上。
それでもなお、医師としての勤務中も小説が思い浮かぶようになってしまい、ついに仕事を続けられなくなります。
朝比奈秋さんはインタビューで以下のように語っています。
「研修医、専門医と進み、社会に適応してこれまでやってきたのに突然、小説を書かざるを得なくなりました。35歳でいきなり。人生何があるかわかりません」
「30作を超えても物語を思いつくことをとめられず、差し支えが出て病院をやめざるを得なくなりました。仕事に不満はなく、やめたくなかったのですが……」
(参照:好書好日より)
そして、この頃から書いた作品が、次から次へと賞を受賞していきます。
本当に人生なにがあるか分かりませんよね。
朝比奈秋さんは、医師としても小説家としてもどっちも才能がある素晴らしい方なんですね。
朝比奈秋の作品
朝比奈秋さんの作品を紹介します。
『私の盲端』(2022年2月、朝日新聞出版)
「私の盲端」:『小説トリッパー』2021年秋季号
「塩の道」:『小説トリッパー』2021年春季号
『植物少女』(2023年1月、朝日新聞出版)
「植物少女」:『小説トリッパー』2022年秋季号
『あなたの燃える左手で』(2023年6月、河出書房新社)
「あなたの燃える左手で」:『文藝』2023年夏季号
『サンショウウオの四十九日』(2024年7月、新潮社)
「サンショウウオの四十九日」:『新潮』2024年5月号
「魚類譚」:『夜明けのカルテ 医師作家アンソロジー』(2024年5月、新潮文庫)
「受け手のいない祈り」:『文學界』2023年12月号
「雪の残照」:『新潮』2024年6月号
「塩の道」は、青森で勤務医をしていた頃に書いた作品だそうです。
まとめ
この記事では、「朝比奈秋の大学はどこ?医師の経歴や勤務先は?プロフィールも」について詳しく見ていきました。
朝比奈秋さんの出身大学は公表されていませんが、京都生まれ京都育ちのため、京都の医学部を卒業しているのではないかと思われます。
朝比奈秋さんは作家をやりながら、現在はフリーランスで勤務医を週一でしていることがわかりました。
朝比奈秋さんが作家になったキッカケは、医師をしながらも頭の中に次々に物語のイメージが思い浮かぶからだそうです。
現役医師で小説家という変わった経歴をお持ちの朝比奈秋さん。
今後どんな作品が生み出されるのか楽しみですね。